MOTU M2 レビュー
発売当初から人気な上にコロナウイルスでの生産停止もあり、未だ予約が必要なほどの売れ行きのようです。ハイレゾリューションのHPから予約し、注文から2週間くらいで届きました。だいぶ品薄も解消されたんですかね。
”ピュアオーディオ機器に採用されるESS Sabre32 Ultra™DACテクノロジーを搭載” と、HPにも記載があり出力関係かなり良い感じです。ヘッドホン出力もなかなかで、かなり明るめでクリアな音質です!
競合機種であるSSL2と迷いましたが・・
自分は基本ギター/ベース接続でマイク接続しないですし、SSL4000プリアンプ再現は面白そうではありますが、もしSSL4000にしたければ入力音は味付けなく録音してSSL4000のプラグインでもいいしなぁと思いM2にしました。
M2のDACについては特長として記載がありましたが、じゃADCは?と思い色々見ていたところ海外の掲示板で兄弟機のMOTU M4を相当詳細に解析しているのを見つけました。
そもそもここまで解析されて掲示板にのせてしまうんですね・・・。このレポートによると、M4(M2)は音響関連での主要部品は下記のようです。
DAC: ES9016S
ADC: AK5552VN(M4はAK5554)
MCU(USBコンバート): XMOS XU216-256-TQ128-C20
入出力オペアンプ:OPA1768, 4580R(ROHM?),
ヘッドホン用バッファオペアンプ:OPA1688
入力ゲイン調整アンプ:THAT6263
ESSと並んで各部品も最高級!とは言うレベルではないようですが、ADCの旭化成AK5552もD-range 115dBとまずまずの性能です。EINのスペック的には-129dBu達成とのことで設計的に相当なローノイズだと思います。
USBコンバートをしているXMOSは一時期「高音質」ということで話題になっていたと思います。
ヘッドホンアンプ用のOPA1688はRMEのADI-2 DACでも使われているようです。オーディオ特化ですかね。
これらの部品を使いながら約2万円という売価は半端じゃないですね。価格破壊レベルのように思います。特筆するDSP機能はあまりないようですが、”コンパクトでシンプルに良いもの”という要求にはベストマッチだと思います!