ギター_メタル_stratakkブログ

ギター、音楽関連の趣味の話題を扱います。

BRAINWORX Diezel HERBERT プラグイン レビュー

Brainworx (Plugin Alliance)のギターアンプシミュレーター プラグイン Diezel HERBERT をレビューします。これはDiezel公式でNembrini audioがシミュレート部分を担当したプラグインです。同社のVH4プラグインと同様かなり良いです!

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Brainworx HERBERT top

BRAINWORX Diezel HERBERT デモ音源

BRAINWORX Diezel HERBERT プラグインを使用してデモ音源を作成しました。

ギター(Ibanez RG7421PB)はダイレクトにPCインターフェイスで録音し、インサートエフェクトでアンプシミュレータをかけています。

後半にギター+ドラムのみ、ギターソロ+ベース+ドラムにしてよりギターの音がわかりやすいパートを入れております

youtu.be

 

BRAINWORX Diezel HERBERTプラグインの構成

BRAINWORX Diezel HERBERTは下記の構成となっています。

①アンプセクション:CH1~CH3
②FXラック(入出力調整、レコーディングチェイン、ポストエフェクト)

各セクションの音と操作の印象

アンプセクション

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HERBERT plugin amp part

CH1クリーン、CH2:クランチ〜ディストーション、CH3;ディストーションとなっています。とにかく全CH音が良いです。

CH1クリーンは素直な音で、BASS/MIDDLE/TREBLEのEQ とDEEP/PRESERNCEのコントロールも合わせてかなり音色の幅があります。

実機同様CH2は「-/+」の切り替えでゲインが変化します。CH2はクランチからCH3と同様のディストーションまで幅広いです。CH2とCH3 は結構音色が違い、CH2はCH3よりもフラットな音で歪みに荒々しさがあります。CH3はCH2よりもマッシブな音で歪みが細かく重厚な響きをします。

各CHのEQのMIDDLEとMIDCUTの設定バランスでかなり音の印象が変わります。

FXラック

右上の「FX Rack」をクリックするとアンプ以外の調整項目が現れます。

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Brainworx Diezel HERBERT FX rack
入出力調整

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HERBERT-I/O edit 1

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HERBERT-I/O edit 2

ノイズゲート、フィルタ(Tight/ Smooth)、Input Gain、Power Soakと一通り必要なものが揃っています。「Tight」と「Smooth」はそれぞれ低域、高域のフィルタとなっており、挿入位置をアンプの前段/後段から選択できます。

Power Soakはプラグイン自体の出力レベル調整となっており、アンプのマスターVolumeをあげてパワー管の歪みを足し、このPower Soakで全体の音量調整という感じですね。ここはVH4プラグインと同様です。

レコーディングチェイン

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HERBERT Rec Chain

キャビネット/マイク/録音時のプリアンプ/録音時のプリEQ までのシミュレートとなります。数字で一つ選び、右側の「RC Infoボタンを押すと、キャビネットと使用しているスピーカーユニット、マイク、マイクプリアンプ(卓)、EQの詳細がみれます。かなりの種類があります。選べる大枠の種類(キャビネット)はVH4と同様Diezel, Marshall, Mesa/Boogie, Orange, Shurなのですが、各キャビネットの搭載しているスピーカーユニットやマイクとプリアンプの組み合わせがVH4と全然違います。HERBERTに合わせてありますね。

HERBERTにはMESA 4X12 (スピーカーはCelestion V30)が全体的に結構良い印象でした。またマイクはノイマンのCMV563を使ったもの、プリアンプはNEVE VXSとAMEK9098を使ったものがどれも結構い感じでした。余談ですが、スピーカー/マイクシミュレータやキャビネットIRを色々使っていると、こういったマイクや卓ミキなどの定番ものにも詳しくなって来ますね。

ポストエフェクト

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HERBERT Post EFX

アンプ後段のエフェクトとしてDelayがあります。コントロールはいたってシンプルなディレイです。ここはVH4同様ですね。

全体の所感、まとめ

音もよく動作も軽い。最高です。クリーン、クランチ、ディストーション全ていいです。歪みのきめ細かさや重厚な中低域はまさにメタル向きで、考えようによってはVH4よりもHERBERTの方が汎用性あるかもしれません。VH4はHERBERTに比べると荒々しくワイルドな感じなんですよね。VH4もメタルも全然いけますがHERBERTのような音は出ませんし、HERBERTでVH4のようなザラッとした歪みも出せないです。両方持っていても使い分けられるくらい、方向性が違うと思います。

メタルメインならHERBERTの方がオススメですね。荒々しいロックやパンクなどがメインならHERBERTよりもVH4のがいいと思います。

Brainworxでは他にも色々アンプシミュレータはリリースしていますが、Diezelの2機種の完成度は段違いに素晴らしいですね。Nembrini Audioのアンプシミュレータ+Brainworxのキャビネット/マイクシミュの奇跡のコラボ的なプラグインに思えます。
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↓公式HP

www.plugin-alliance.com