【ベース修理その1】ベースの回路ってなんか変?
私の使っているベース、 Bacchus の TF-ASH です。
少し前に中古で購入しまして、結構安かったのですがMade In Japanということもあり作りも音も驚くほど良いです。
ただ購入時はコントロールのノブがいくつかなかったりボリュームやトーンのガリが結構あったのですが(この辺が安かった理由かもしれません、今はノブは交換してあります)、いよいよボリュームのガリは限界になったため、修理を兼ねて少し改造もすることにしました。
さて、一般的なオーディオ系やエレキギターの回路からするとベースの回路ってちょっと変わってるんですよね。TF-ASHのパッシブ系の回路は下の画像のようになってました。
「ちょっと変」なのはPUからボリューム部品の2pinに繋がって3pin or 1pinから出力につながるところです。ジャズベもそうですが、複数PU搭載のベースのパッシブ回路はだいたい上記と同じようなボリュームの繋ぎ方になっています。ギターや普通のオーディオでは音源(PU)がボリュームの3pinで、2pinが出力になります。ただ1PUのプレベはギターと同じみたいですね。
このバランサー回路もベースの2ボリューム回路も同じ印象なのですが、NECK+BRIDGE PUの音にしたいんだけども、ちょっとボリューム動かしただけですぐブリッジPU or ネックPUオンリーにした時とほぼ変わらない音になってしまう。ブレンド音の微調整が全然できない。これの原因がこの変なボリューム回路のせいだと思うんですよ。部品本来のテーパーから意図されていない使い方されてますしね。
というわけで、今回ベースの回路を
- マスターボリューム+バランサー+トーン
- →ネックPU VOL + ブリッジPU VOL + PUセレクター
というレスポール的な回路にすることにしました。そしてトーンは、メタルギタリスト的には必要ないのでなくしました。
ちょっとトラブルが。元のボリュームの穴にPUセレクターのスイッチがはいりません...。改造あるあるですね。
仕方ないのでリーマーで穴を広げました。
配線をして改造完了です!今回は回路もシンプルなので割とすんなり終わりました。
PUセレクターのあるベースも見た目悪くないですね!
さて、回路変更の効果ですが・・・
なんと残念ながらなし!
PUセレクターをセンターにしてネックPU/ブリッジPUのボリュームを変えると、やっぱり最後のところで急激に音が変化します...。
やっぱり勘で適当に考えてるとダメですね〜この原因はもっと違うところにありそうです。やっぱりいわゆるトーン回路みたいなものにしないとダメかもですね。
とはいえ改造主目的のボリュームガリは解消し、トーンもないので、いちいち全開確認しなくて良いですし、PUセレクターはギタリスト的には使いやすいのでOK!シンプルな操作系は意外と使いやすいですよ。